聖地・しまなみ海道、「タンデム自転車」解禁へ(読売新聞)

 愛媛県は、自転車1台を数人でこぐ「タンデム自転車」について、瀬戸内しまなみ海道の一部に限って一般公道走行を認めるための県道路交通規則改正について検討することを決めた。

 視覚障害者らもサイクリングを楽しめるタンデム自転車だが、公道走行が認められているのは長野、兵庫、山形の3県のみで、地元・今治市のNPOが、国内有数のサイクリングコースとして知られるしまなみ海道での規制緩和を要望。県は規則改正に向け、安全性などを検証することにした。

 タンデム自転車は、1台に複数のサドルとペダルが設けられ、数人が力を合わせてこぎ、先頭の人がハンドルを操作する。後ろに乗ることで障害があっても自転車を楽しめるが、車体が長いため小回りがきかないなど通常の自転車と異なる特性があることから、ほとんどの都道府県の道路交通規則で公道走行が認められていない。

 しまなみ海道でのサイクルイベントなどを主催する今治市のNPO法人「シクロツーリズムしまなみ」には、タンデム自転車を使ったイベント参加希望や視覚障害者らも交えたツアーの開催要請がしばしば寄せられるが、断らざるを得ないという。

 このため、同NPOは昨年、県の権限内での規制緩和や手続き簡素化案を県民から募集する「えひめ夢提案制度」を使って規則改正を提案。しまなみ海道でタンデム自転車が走れるようにするよう求め、県も前向きに検討することにした。

 今後、県警交通企画課を中心に、しまなみ海道でタンデム自転車の試験走行などを行い、コースのうち、自転車と歩行者が混在して走る部分の安全性などを検証する。安全性に問題がなければ、広島県側を除くしまなみ海道に限って走行を認めるよう、県道路交通規則を改正する。

 同NPOの吉武優子代表理事は「今やしまなみ海道はサイクリングの聖地とも呼ばれており、タンデム自転車解禁が実現すれば、ブランドイメージはさらに高まる」と期待している。(藤戸健志)

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